内容説明
がんの原因はほぼわかっている。それなのになぜ、がんは増えつづけ、問題の根本的解決が先送りにされるのか。気鋭の科学史家が政界、産業界、医学界のタブーに挑む。
目次
序章 いま何を知るべきか
第1章 がんは文明病か
第2章 環境破壊との関係
第3章 パーセンテージ競争
第4章 レーガン政権の役割
第5章 業界のための科学
第6章 自然もがんを生みだす
第7章 用量反応曲線の政治学
第8章 放射線によるがん
第9章 ラドンのおそるべき娘たち
第10章 遺伝子は期待できるか
結び がん戦争の展望
著者等紹介
プロクター,ロバート N.[Proctor,Robert N.]
1954年生まれ。米ペンシルベニア州立大学教授。専門は科学史。『がんをつくる社会』のほか、主な著書として『Racial Hygiene:Medicine under Nazis』や『Value-Free Science? Purity and Power in Modern Knowledge』最新作に『The Nazi War on Cancer』がある
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