認知や行動に性差はあるのか―科学的研究を批判的に読み解く

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認知や行動に性差はあるのか―科学的研究を批判的に読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 1冊/高さ 19cm
  • 商品コード 9784762827327
  • NDC分類 143.1
  • Cコード C1011

内容説明

数学能力、空間能力、言語能力、脳、ホルモン、セクシュアリティ、女性のマゾヒズム、女性の依存症、男性の攻撃性、母親非難…メディアや教育を通じて喧伝される性差に関するさまざまな研究は、誰が、何のために、どのような手続きで行っているのだろうか?その研究の方法論や結果の解釈にさかのぼって批判的に考察する。

目次

序論
性差研究の歴史を簡単に展望する
性別とジェンダーの研究に科学的方法を用いる
男の子は女の子より数学ができるのか
空間能力の性差
女性は男性より高い言語能力をもっているのか
脳の性差に関する最近の研究
ホルモンが女性をつくるのか―あるいは男性も
セクシュアリティ
女性のマゾヒズムについての神話
対人関係能力は「依存症」と呼ぶほうがよいのだろうか
攻撃性の性差
母親非難
バイアスの循環を破る―研究について判断できる知識をもった人になる

著者等紹介

森永康子[モリナガヤスコ]
現職、神戸女学院大学人間科学部教授。博士(教育心理学)。専門、ジェンダー心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐倉

9
女性は数学が弱い、空間能力が低い、感情的である、言語能力は優れているかも知れないが嘘やくだらないお喋りに用いられがち…そうした性差に関する研究について『本当にそうなのか?』ということを論じていく。例えば『女性は数学に弱い』ということを教師や家族、あるいは学習する女性自体が信じていたとすれば、当人のやる気や意欲にも影響するだろう。そのような環境で測定された結果が男女の能力差を図る上で適当なのか?と言えば当然そうは言えない。近年出た鈴木宏昭氏の著作での『能力というものは環境に左右される』という論とも近しい。2023/05/07

マーブル

8
タイトルから性差についての論が中心のようにも思えるが、それよりも科学への盲目的信用への警告、批判的な見方のスキルを身に付けることの必要性が中心に思える。解説ではその論は少し「くどい」とも評されるが、時によっては何でも無思慮に受け入れるのではなく、くどいほどに批判的に見ることも必要、ということだろう。もちろん性差について行われてきた科学的研究、それを元にしたマスメディアの表現、笑い話のような過去から、まさかそこにもと思う最新科学研究までが批判にさらされており、もう一度性差について考え直すことを迫る。 2019/07/03

袖崎いたる

6
性差に関するあれこれ。と、いうか先行研究ブッタギリ企画。昨今何かとチヤホヤされとるメタ分析も槍玉に上がってまふ。著者は親子な。批判的な思考を植えつけてやんよ!と息巻いて書かれている。実際デカルトかよってくらいに考える足場を取り上げてくるからヤバい。女性は論理的でないとか感情的だとかいう研究に対して、ハイっこの点にバイアスあ〜る〜と突っ込む。究極のところ、研究の不確定性原理みたいな視点に連れ出される。何が真理を決める社会があって、研究者もその中で研究するわけ。これ、科学より大きいのは社会学って話になりそやな2020/05/04

Ryosuke Tanaka

2
いかに多くの性差研究が仮説に紛れ込んだバイアスの影響を反映しているにすぎないかについて。何のために性差が研究されているかということに気をつけなくてはいけない。基本的に科学的知見は何かしらの前提のもとに組み上げられた作業仮説の積み重ねにすぎないという(科学者にとっては)当たり前のことを繰り返しているが、その前提や「重なりあった分布のずれ」としての結果がメディアによってどう"誤訳"されるかという話抜きに科学者はこう言おうとしている〜という議論をするのは腑に落ちない。 2015/06/12

新橋九段

1
科学者といってもしょせん人、なのでがんがんバイアスに左右されるということはきっちりと理解しておかなければならない。2019/06/15

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