内容説明
本書は、社会心理学者が社会的な相互関係の複雑性を解き明かすために用いてきた理論や研究を、看護に沿ってわかりやすく紹介するものである。社会心理学者が日常の相互関係を分析し説明するために用いているツールをナースに提供し、そのことによってそうしたツールを看護の対人的な相互関係、最も重要なナース‐患者関係だけでなく、ナース間の関係、ナース‐医師関係をより効果的に発展させるために応用できる。さまざまな相互関係についての社会心理学者のこれまでの探求を紹介し、読者がそれと結びつけながら、看護を構成する健康とケアに関連する業務を考えていけるよう本書は構成されている。
目次
1章 社会心理学とは何か
2章 健康と病気の理解の仕方をモデル化すること
3章 自分をどう理解するか、他の人をどう理解するか
4章 自分をとりまく世界にあわせること
5章 コミュニケーションとヘルスケア
6章 対人関係とソーシャルサポート
7章 心理的なそして行動的な変化を促進すること
8章 集団における働きと変化
9章 看護の仕事における満足と対処行動
著者等紹介
細江達郎[ホソエタツロウ]
1943年長野県に生まれる。1968年東北大学文学研究科修士課程修了。東北福祉大学講師、東北大学講師、岩手大学教授を経て現在、岩手県立大学社会福祉学部教授(社会心理学)
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