出版社内容情報
18世紀後半に愛知県知多半島を拠点として台頭し,近世の経済流通機構に大変革をもたらした海運集団・内海船(うつみぶね)の実態を詳細に追求。菱垣・樽廻船をはじめとする幕藩制流通機構の衰退と地方経済の勃興を実証的に捉えた画期的研究。
本書の課題と方法
序章 幕藩制流通機構と尾張海運―内海船成立前史
第1部 幕藩制市場構造の解体過程
第1章 幕藩制流通機構の解体過程―菱垣・樽廻船と内海船
第2章 幕藩制全国市場の解体過程―下り塩流通を素材として
第3章 中央市場の衰退と地域市場の勃興
第2部 尾州廻船内海船の組織と経営
第4章 新興廻船内海船の仲間組織
第5章 内海船の廻船経営の成立と展開
終章 内海船の歴史的位置
内容説明
18世紀後半に知多半島を拠点として台頭し、経済流通機構に大変革をもたらした海運集団・内海船(うつみぶね)の実態を詳細に追究、近世後期の新たな歴史像を構築する労作。
目次
序章 幕藩制流通機構と尾張海運―内海船成立前史
第1部 幕藩制市場構造の解体過程(幕藩制流通機構の解体過程―菱垣・樽廻船と内海船;幕藩制全国市場の解体過程―下り塩流通を素材として;中央市場の衰退と地域市場の勃興)
第2部 尾州廻船内海船の組織と経営(新興廻船内海船の仲間組織;内海船の廻船経営の成立と展開)
終章 内海船の歴史的位置