出版社内容情報
太平洋戦争終結から一年半、小学六年の少女あゆみは、英彦山の中腹で母を助けて暮らしている。そこへ父が帰ってきた。小学校高学年?太平洋戦争終結から半年、小学六年の少女あゆみは、英彦山の中腹の山村で、野菜づくりやたきぎ集め、食事の用意などで母を助けながら暮らしている。そこへ、戦時下、ボルネオに派遣され、司政官として学校や病院づくり、道路整備に従事していた父が、肺結核を患って帰ってきた……。戦後の山村での少女の生活を生き生きと描きながら、戦争を考えさせる。
小学校高学年から
1─父が帰ってきた日
2─はじめて会ったアメリカ人
3─父の敗戦・破滅への足音
4─さらば 学校
5─イモの運命
6─胸に鳴りひびく音
7─めぐって、また春
坂井 ひろ子[サカイ ヒロコ]
著・文・その他
中川 洋典[ナカガワ ヒロノリ]
イラスト
著者等紹介
坂井ひろ子[サカイヒロコ]
1936年、福岡県に生まれる。児童文学の創作とともに、その研究と普及にたずさわっている。『走れ!車いすの犬「花子」』(偕成社、1987年)でサンケイ児童出版文化賞奨励賞、『むくげの花は咲いていますか』(解放出版社、1999年)で部落解放文学賞、『1945 保戸島の夏』(解放出版社、2011年)で久留島武彦文化賞(日本青少年文化センター主宰)を受賞。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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