これでなっとく!部落の歴史―続・私のダイガク講座

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これでなっとく!部落の歴史―続・私のダイガク講座

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  • サイズ B5判/ページ数 215p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784759240573
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0021

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
好評の前近代部落史『これでわかった! 部落の歴史』の続編。近現代の新しい部落史を大学での講義をもとに部落問題と人権問題との関係も視野に入れて新たに執筆。多くの史料・図表・写真を使っての具体的でわかりやすい入門書

●目次(版元ドットコムより)
はじめに
凡例
第1回 部落差別は今なぜあるのか?
現在の部落人口二一六万人余/「部落差別は今もあるのか」/現実に若者を襲う差別/無くそうとしなければ無くならない/最新のデータが示すこと/格差社会と身分差別/日本の元首相と部落差別/部落差別は今なぜあるのか?/飛躍的に進んだ部落史研究/「戦国時代に途切れた」のおかしさ/中世起源説から見えてくるもの/民衆が差別を克服した/差別意識「部落はこわい」の長い歴史/「血筋がちがう」「異民族説」の偏見も/偏見の基礎にある部落問題の本質/「外」から「下」へのイメージ変化/用語の問題―「部落」と「同和」/・…もっと勉強したい人に

第2回 差別までなくすつもりはなかった!?
「賤民廃止令」は「欠陥商品」/賤民廃止令は何をしたのか/賤民廃止令には何が足らない?/府県段階でなされたさまざまな解釈/「差別は、放っておけ!」/歴史の流れ全体をみて/国際的な水準からみて/欠けた経済措置/「部落処分」をなぜ?/当時「四民平等」の語はなかった!/身分制の頂点―皇族と華族/身分制の整理/差別の緩和/「士農工商・穢多・非人」の出現/明治憲法体制と近代的身分/郷党社会と部落差別/近代の身分図式の試み/・…もっと勉強したい人に

第3回 部落解放反対騒擾の悲劇はなぜ
部落の人々の喜び/周囲が部落を封じ込めた/解放の行動には「処罰」も/部落解放反対騒擾の構図/部落の大きな被害/殺され、放火された者の傷あと/一連の騒擾の発端を見る/背後にある部落の闘い/「交わり」の拒否/〝傲慢〟の抑止/屠牛への拒否感/被害者意識への転換/県の動揺が一揆を誘発/部落に六人の獄死者/「なぜ乳飲み子まで」/八年間で大転換した農民/危機意識に方向を見失う/歴史のダイナミズム/・…もっと勉強したい人に

第4回 「非人」のゆくえと近代社会
東京にあふれた困窮者/政府・東京の「野非人」対策/献身的な「野非人」への介護/賤民廃止令による「非人」処分/警察業務からの排除/奪われた「非人」の居住地/養育院の始まりと「非人」/「非人」処分政策/「非人」の実体とは?/「慈善は怠惰をつくる」?/元「非人」社会の分解と再隔離/ハローワークと看護婦の養成/収容された子どもたち/精神障がい者の隔離収容政策/ハンセン病者の隔離収容も/部落問題と人権全般の関係/・…もっと勉強したい人に

第5回 部落の経済的二極分解と就労
「松方デフレ」神話/「神話」の背景と矛盾/近代にも豊かな部落/現在も活躍する皮革大企業/多面的な現実を見る/二極分解の実態/二つの座標軸から見えるもの/一般企業と部落労働者/元「非人」の就労の困難さ/小説『破戒』のモデル/元「穢多」の人々の場合/企業による身元調査の始まり/・…もっと勉強したい人に

第6回 キリスト教・自由民権運動と部落
日本社会に始まった新たな動き/弾直樹がキリスト教へ接近/異なる時間をくぐり抜け/弾の皮革業への貢献と信仰/初めて建った教会は部落のなか/「部落に飢える人はいなかった」/自由民権運動と部落差別/部落への民権派の働きかけ/天皇制と部落差別/東洋のルソー/民衆のなかへ/近代の身分制を批判/「新平民の代議士とならば承知」/兆民の絶望を超えて/・…もっと勉強したい人に

第7回 戦前の裁判と「家」制度
差別の禁止はなぜ必要か/「廃止令は慣習にまで及ぶ」か/賤民廃止令の限界を露呈/部落出身を隠した結婚は「詐欺」と判決/血縁による差別の合法化/壬申戸籍の差別記載も合法?/戸籍の差別的な利用/長く続いた戸籍による差別と「家」/明治民法と部落差別/「家」制度が血縁幻想を増幅/「万世一系の部落民」?/・…もっと勉強したい人に

第8回 水平社はなぜ生まれたのか
「部落問題の成立」とは/部落で初の全国結集/まず、どこから変えるか?/日清戦争後の部落/日露戦争と部落への打撃/「大国」内部に発生した社会問題/ロシア革命の衝撃/社会主義への内務省の恐怖と部落差別/部落への社会主義の「浸透」/政府への期待の発生/帝国公道会と「部落問題」の登場/米騒動と大正デモクラシー/公道会と政府の転換/差別への責任は一般社会の側に/部落に自信と意識の転換/時代を前進させた「尊敬」の語/「差別」の反対語は?/水平社の創立/・…もっと勉強したい人に

第9回 戦争と差別、そして新憲法
糾弾行動への国の対応/差別のぶり返しと法規制の検討/議会への浸透と水・融分断政策/「解放令を取り消し、処罰法を」/高松差別裁判への糾弾闘争の広がり/戦争協力と敗戦/西光の自殺未遂/差別の克服と戦争への加担/「甘さと身勝手さ」への反省とは/松本治一郎の再出発/日本国憲法に部落問題を盛り込む/部落は「門地」でなく「社会的身分」に/ようやく解放令を獲得した日本社会/〝憲法は部落差別に抗して眠らない〟/「カニの横ばい」拝謁拒否/裁判が確認した憲法第一四条の意義/・…もっと勉強したい人に

第10回 同和施策の進展と今後の課題
部落のさらなる貧困化と同和施策/恐慌と「融和事業完成一〇ケ年計画」/戦争がもたらした部落の全般的貧困化/戦争責任と同和事業の打ち切り/「オール・ロマンス」事件/「同和対策審議会答申」出される/欠けた「総合対策」/「部落地名総鑑」事件が示すもの/解放へのグランド・デザイン/・…もっと勉強したい人に

おわりに

目次

第1回 部落差別は今なぜあるのか?
第2回 差別までなくすつもりはなかった!?
第3回 部落解放反対騒擾の悲劇はなぜ
第4回 「非人」のゆくえと近代社会
第5回 部落の経済的二極分解と就労
第6回 キリスト教・自由民権運動と部落
第7回 戦前の裁判と「家」制度
第8回 水平社はなぜ生まれたのか
第9回 戦争と差別、そして新憲法
第10回 同和施策の進展と今後の課題

著者等紹介

上杉聰[ウエスギサトシ]
1947年、岡山県生まれ。1970年、上智大学文学部哲学科卒業。現在、大阪市立大学教授(特任)、関西大学文学部講師、日本の戦争責任資料センター事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

U-Tchallenge

1
題名にある「これでなっとく!」という言葉に偽りなく、とても納得させられる内容であった。部落問題というと、何だか取っつきづらい意識がある。しかし、そのような態度ばかりで、直視しようとしないことを続けていても、部落問題の解決にはならない。まずは知ることから始めないといけない。その手始めとしてはうってつけの一冊である。始めて読むには、なかなか難しく感じられるところもある。でも、何回も何回も読んでいる内に理解が深まる。部落問題について少しでも考えてみたい、と思っている者にとっては必読の一冊で間違いない。2021/03/02

U-Tchallenge

1
前作の『これでわかった! 部落の歴史』の続編。部落の歴史を詳しく語ってくれている一冊。「解放令」というのは社会科の学習を通し、知っていた。しかし、解放令とは言うものの、少しも解放に近づいていなかった事実を知った。この事実から考えたことは、法律は必要であるが実効性がないと意味をなさないということ。差別するというのが、当時の人々にとっては「当たり前」という考えを変えるまでには至らなかったことが問題だったのであろう。それでも解放を求める行動は起こった。それを現在にもつなげていかなければならない、と思った。2020/12/31

そうちゃん

1
7章、家制度の解説がおもしろかった。なぜ「血」がこれほど潜在的に意識されるのかなっとくした。ここからイメージしにくかったヨコつながりの社会とはどのようなものか、また、外国での血縁に対する感覚はどうなのか調べたいと思う。2011/07/21

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