憂いなき街

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784758412346
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

143
昔研修で札幌に半年ほど住んだ事がある。職場が札幌パークホテルでとても懐かしかった。佐々木譲の作品は場所や人名の多くが架空でなく好ましい。今回の舞台は札幌のジャズフェス。ジャズが好きな私はそそられる作品だった。このシリーズは津久井が主役だと面白い。ゆっくりした展開も中盤からスイッチが入ったように俄然熱を帯びる。時間との戦いという点で一作目に近い。そしてシリーズ中最も切なく儚い物語でもある。氏は実にロマンチストだと思う。佐伯は脇で実に良い仕事をしている。百合との仲も新展開。気を揉んでいたのでつい笑顔(笑)2016/02/04

おしゃべりメガネ

121
道警シリーズも気がつけば7作目ですが、個人的にはここ最近の何作かは小粒な感じで期待がだんだん下降気味でしたが、本作は初期のころを思い起こさせるようなテンポよいストーリーと、久しぶりに主人公「佐伯」を始め、それぞれの人間描写にチカラを入れた内容に大満足です。今作は事件云々より、「佐伯」「小島」「新宮」そして本作の主人公ともいえる「津久井」の人間性を十二分に楽しんでもらえるコト間違いナシです。「佐伯」のシャイかつ慎重な性格は微笑ましいし、作中「佐伯」の『津久井の純情を応援する』というセリフにシビレました! 2014/11/08

どんちん

89
このシリーズで非常に大きな展開があった記念すべき一冊かも。また、津久井にも春と厳冬がきて、事件を通じた大人の恋の物語という感じだったかな。一瞬思ったのは、ありがちなの設定で、やっと結ばられた二人に急にありえない出来事、極端な例だとどちらかが死んでしまうみたいな、そんなことが起きてしまうのか?ということだ。というのも、佐伯・小島がここまでくるのに相当時間を要したからだw とりあえず、杞憂に終わったので、今後の二人の展開に期待をしたい! それにしてもお気に入りキャラの長正寺の活躍が少なかったことが残念だw2014/09/26

ゆみねこ

84
道警シリーズ第7弾。今回は津久井さんのロマンス?!夏の札幌ジャズフェスを舞台に殺人事件が起こる。真犯人はあらら?!って言う感じでしたが。佐伯さんの登場シーンは少ないけれど、圧倒的に存在感がある。格好良いなぁ。そして新宮くんの成長も頼もしい。楽しみなシリーズ、次も待ちます!2015/03/20

シ也

82
道警シリーズ第七弾。今回も機動捜査隊長正寺班の津久井をメインに大通署の佐伯と百合、新宮といつものメンバー。冒頭の強盗犯逮捕から殺人という流れに加え津久井が惚れたピアニストとのなんやかんや。そして中島公園での新たな殺人にピアニストが関わり... と群像劇のような展開。殺人の現場の中島公園等々、北海道旅行で回った場所が多々出てきたのでいつもより夢中で読んでしまった。しかし、いつものメンバーに捜査を任せるとどんな事件でもスピード解決してしまう。今回は新キャラの滝本刑事も良い。にしても津久井の女運の悪さよ...2016/02/25

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