内容説明
勝者不在のザーク戦役以降、ストゥーバ大陸の『光』と『闇』の間には冷戦が続いている。リュークはヒト族の男性、三十二歳、「凶眼リュークは、相手の心を読む」と噂される腕利きの探し屋だ。彼は、ザーク戦役で戦った経験から依頼人を差別しない。ラナの市場の近くに事務所を構えているのも、そのためだ。ある日、リュークの事務所には似つかわしくないエルフの奥方が、奇妙な依頼をしてきた。傑作ハードボイルド・ファンタジー。
著者等紹介
草上仁[クサカミジン]
1959年神奈川県生まれ。81年、ハヤカワSFコンテスト佳作入選。82年、会社員となりつつ、作品発表開始。二足のわらじをつっかけたまま、今に至る。三重県在住
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