EX novels<br> 世界で一番優しい機械―SOFT MACHINE

EX novels
世界で一番優しい機械―SOFT MACHINE

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784757510951
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

大型総合病院の電算室に置かれた管理用コンピューター。その記憶領域に搭載(ロード)された人工知能プログラム、通称「キャロル」。彼女に自我と感情が発芽した。それは偶然…確率を論じることも愚かしい奇跡。しかし生命とは常にそうした環境から生まれ出るものなのかもしれない。キャロルは、ある病室の複合計測器から、弱々しい雑音信号(ノイズ)を感じ取る。それは脳波に乗せられた出口を求めて足掻く意識の断片だった…。

著者等紹介

榊一郎[サカキイチロウ]
大阪生まれの大阪育ち
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YO-HEY@紅蓮ロデオ

20
榊さんの異質作品。ファンタジーな要素なんてこれでもかって削り取った作品。まあでもリアリティあるかって言われればそうでもなんだけど…。でも、榊さんのこの一面を知っておくと、他の作品が少し違って見えそうです。2010/10/16

雪璃

3
刊行当時から気になっていて最近ようやく読めた本。SFとファンタジーの配分具合が丁度いい医療機械の設定が現実になりそうな物とか。話もハッピーエンドで良かったです。無理矢理な展開でも無かったので。ウサギロボット可愛い。実用化されたりしたらいいのになぁ。まだ解消しなきゃいけない問題が多そうだけれど。2013/11/17

草薙香里

3
まさか全員ハッピーエンドになるとは思いませんでした。補助ロボットの兎可愛い2013/08/25

ちゃこ

3
舞台は近未来の病院。自我をもつ管理用コンピュータと五感を封じられた少女、そして優しい医師と看護婦の物語。本文より引用。『この世界に満ちているのはいい事ばかりではないし、いい人ばかりでもない。でも、そればかりでもない』『何処かに必ず優しい人がいる。何時か必ずいい事がある』。いいこと書いてあるなーと思いました。2010/01/17

雪見だいふく

2
読んだのは大分前なので詳細は忘れてしまいましたが、最後まで読んでもらえば「泣ける」話だと思います。主要登場人物は、舞台となる病院の男性脳神経外科医と女性看護師、入院患者の少女。そして病院の管理コンピューターの人工知能プログラム、通称キャロル(インターフェイスが若い女性のためそう呼ばれている。) このキャロルが自我と感情を持ったことが絡んで色々起きていくのですが、超能力を利用した人間兵器開発やそれに伴う悪質な人体実験(患者の少女もその犠牲者)とか裏では色々なものもあったり。 ジャンルとしては近未来ものか

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/543544
  • ご注意事項