内容説明
なぜ気持ちは南へ向かうのだろうか…以後40年ちかくにおよぶ旅人としての原点が綴られる。
目次
第1章 日本でも外国でもない時の「沖縄」(苦しい船旅;祖先の見た海 ほか)
第2章 Aサイン・バー(仕事を求む;砂糖キビ畑で見られる ほか)
第3章 国である与那国島(国である島―与那国島;援農隊のはじめ ほか)
第4章 大城立裕さんのこと(カクテル・パーティー;沖縄文学と日本という国)
著者等紹介
立松和平[タテマツワヘイ]
作家。1947年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学政経学部卒業。1970年、在学中に文学作品「自転車」で第1回早稲田文学新人賞を受賞。代表作に、『遠雷』(1980年、第2回野間文芸新人賞)、『卵洗い』(1993年、第8回坪田譲治文学賞)、『毒―風聞・田中正造』(1997年、第51回毎日出版文化賞受賞)など
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感想・レビュー
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tecchan
1
13年前に刊行された古本。著者が、若かりし頃、沖縄が米施政下にあった頃、沖縄で働いたリ観光した頃の思い出を語っている。当時の沖縄の息吹が感じられた。2017/11/27
Hiroki Nishizumi
1
著者の学生時代から壮年期の援農隊に至る、沖縄の思い出エッセイ。著者と時代の若さの甘酸っぱい香りが漂う。今は随分変わってはいるが、まだその余韻は残っていると思う。自分はその余韻を嗅ぎにヤイマに行っているので読んでて心地好かった。ただ誤植がいくつもあり、そこが少々気になったが… 評価C2012/08/20