内容説明
出来事としての思想。世界と人間たちが入り込んでしまった「出口なし」の状況について、ボードリヤールが日本で語った貴重な記録。
目次
講演―グローバリズムと暴力(早稲田大学大隈小講堂、二〇〇三年一〇月九日)
講演―出来事性とヴァーチル性(日仏会館、二〇〇三年一〇月一〇日)
講演―イメージの暴力・イメージに対する暴力(国際連合大学、二〇〇三年一〇月一一日)
著者等紹介
ボードリヤール,ジャン[ボードリヤール,ジャン][Baudrillard,Jean]
1929年ランス(フランス)生まれ。現代フランスを代表する思想家のひとり。元パリ大学ナンテール校教授(社会学)。1970年代に現代社会の記号論的分析で世界的に注目された。その後、オリジナルとコピーの対立を超えるシミュレーションの時代の到来や、ヴァーチャル・リアリティーとクローンによる現実の消滅などを先駆的に論じて、「出来事としての思想」の提案者となる。現代美術批評や写真家としての仕事でも知られる。9・11以後の世界のゆくえについても、ラデイカルなメッセージを積極的に発信している
塚原史[ツカハラフミ]
1949年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、京都大学大学院文学研究科(フランス文学専攻)修士課程修了、パリ第三大学博士課程中退。現在、早稲田大学法学部教授。専攻は、ダダ・シュルレアリスム研究、20世紀文化論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。