女王陛下のブルーリボン―ガーター勲章とイギリス外交

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784757140738
  • NDC分類 319.33
  • Cコード C0031

内容説明

創設から500年間見向きもされなかったその勲章は、ヴィクトリア女王が7つの海を制したとき、世界中の王侯たちにとって垂涎の的となった。ブルーリボン外交、授与と剥奪の200年。

目次

第1章 「ブルーリボン」の誕生
第2章 ヴィクトリア女王のブルーリボン外交―帝国の拡大のなかで
第3章 エドワード七世と東方の君主たち―柔軟性を示したブルーリボン外交
第4章 ジョージ五世の苦悩―いとこたちの戦争と日英同盟の消滅
第5章 ジョージ六世とベネルクスの君主たち
第6章 現代に息づくブルーリボン外交―エリザベス二世とガーター勲章
補論 貴族の国の勲章制度

著者等紹介

君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967年東京生まれ。神奈川県立外語短期大学助教授。上智大学大学院史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。専攻:近現代イギリス政治外交史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Koning

30
ガーター勲章と近代ブリ外交のあれこれ。19世紀ジョージ王朝期の対ナポ戦争からの国の格の上昇と勲章の価値の上昇であるとか、それを上手に使って外交に活かした閣僚どもだったりがやっぱりブリ。ビクトリア女王は夫君アルバート公が勲章を貰ってたのねんとか、女王自身は出し惜しみしまくってたのかーとかも興味深い。そして日英同盟とともに両国の間のやりとりの長い歴史はやはり色々と考えさせられてしまう。皇室と王室の関係ばかりではなく国民感情という現代では無視できないアレもありますしねぇ。2016/07/05

秋津

1
イギリス最大の栄誉であるガーター勲章(ブルーリボン)を中心としたイギリス史。「ブルーリボン外交が忘れ去られてしまった時期のイギリス。それは同時にヨーロッパで孤立していた時期のイギリスでもあった。」と本書にありますが、イギリスが帝国としての地位を確固たるものにするまでとそれ以前での他国から見たガーター勲章の位置付け、また、非キリスト教国君主へのガーター勲章授与に代表される、国際情勢やイギリスの外交政策の変化に伴う運用の変化、国(女)王の意思の介在など、勲章大国イギリスの歴史をまざまざと見せ付けられました。2017/08/12

massda

1
英国の勲章の仕組みがよくわかった。メインはガーター勲章だが、作家やミュージシャンや科学者でSirがついてる人が貰っている勲章の来歴も巻末に記載されている。トップ2の勲章の名前が「靴下止め」と「風呂」なのがさすがのブリティッシュセンス。2013/10/05

str0

1
勲章を巡る駆け引きがおもしろい2008/07/16

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