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内容説明
ウクライナの人々が大切にしてきたすばらしい美術と文化。キエフ(キーウ)・ルーシ時代の教会建築やイコン(聖像画)美術、帝政ロシア期の美術、美術におけるウクライナ民族主義の高まり、20世紀初頭の“ウクライナ・アヴァンギャルド”。歴史や文学、都市物語をまじえ、多彩な図版とともにたどる、豊饒なウクライナ美術の世界―。
目次
第1章 ウクライナの古代・中世キエフ・ルーシの黄金時代
第2章 19世紀 ウクライナの近代
第3章 “銀の時代”とウクライナ
第4章 ウクライナ・アヴァンギャルド
第5章 ウクライナ文学散歩
第6章 ウクライナ都市物語
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年東京生まれ。評論家、作家。早稲田大学ロシア文学科卒業。平凡社に勤務。『太陽』編集長を経て、独立。美術、映画、音楽、文学、都市論、ファッションなど幅広い分野で執筆を行う。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
27
この本でウクライナの美術を知れば知るほど、ロシアとの密接な関係性が浮かび上がるが、市民を標的にする戦争を仕掛けた時点でロシアは世界から支持を失ったし、五輪や芸術祭からの締め出しもやむを得ないと思うが、政治と美術は全く別物だと理解したい。だって、初めて触れるウクライナの絵画がホントに素晴らしくて、特に風景画は、いずれも背景には真っすぐに描かれた地平線が入り、穀倉地帯とか、雄大さとか、伸びやかさが感じられて心が揺さぶられる絵ばかりだったから。生活の一場面を切り取った人物画も実に生き生きとして素晴らしい。2023/02/28
秋良
19
美術の専門書ではなく軽めのガイドブックのような体裁。西ヨーロッパと違い、聖母マリアや天使の顔がアジア寄りになっているのが面白い。表紙の少女もスラヴ系なのでフェルメールあたりが描く少女と雰囲気が違う。印象的だったのはコサックの宴の様子。顔立ちも服装も装備もみんなバラバラで、彼らのバックグラウンドがどんなものだったのか、どんな成り行きを経てコサックの一人になったのか想像がかき立てられる。2023/02/28
つーちゃん
11
知ることも支援かなぁと。鮮やかな青や緑がベースのビザンチン建築が美しすぎて、今まさに失われつつあるのが惜しくてしょうがない。著者の愛が溢れすぎて個人的な感想がそこいらに書かれているので、カタログとして読むより、エッセイとして読んだほうがいいかも。2023/02/23
takao
2
ふむ2023/02/07
kaz
1
これまでウクライナ美術ということで意識したことはなかったが、当然のことながら古代から現代まで、多様な美術が存在していることがよくわかる。絵の雰囲気等は、地域の特色が出ているのかもしれない。図書館の内容紹介は『教会建築やイコン美術、帝政ロシア期の美術、美術におけるウクライナ民族主義の高まり、20世紀初頭の<ウクライナ・アヴァンギャルド>…。豊穣なウクライナ美術の世界を、歴史や文学、都市物語、多彩な図版とともにたどる』。 2023/04/07