内容説明
著者は、趣味のSFと先端科学技術を結びつけた総合科目の講義「科学技術とSF」を開講。学生の人気を呼んでいる。本書はその講義の一部を拡大してまとめたものである。コンピュータサイエンスの基礎的な(哲学的な、数学的な)理解が大切だという主張と、アプリケーション(応用)やマーケットがコンピュータサイエンスを主導するという見解が述べられている。
目次
1 人工知能の世紀末―HAL9000を作れ(古き良き時代の人工知能とHAL9000;HALの実現はなぜ難しいのか? ほか)
2 進化する自己中心主義(君は毎日無意識に行動している;ペンギン相対主義 ほか)
3 ゲーム複雑系の勝利者(ゲーム理論的コンテスト;囚人のジレンマゲーム ほか)
4 仮想世界の生き方(チューリングテスト;エライザたち ほか)
5 自己改変するループ(侵入の手口;自己書き換えの短い歴史 ほか)