語りかける記憶―文学とジェンダー・スタディーズ

語りかける記憶―文学とジェンダー・スタディーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784755103827
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

セクシュアリティの男女二元的構造が揺れ動く現在、ささやき、つぶやかれた「記憶の場」に立ち、女性作家作品の解読から文学の可能性を拓く。女性文学の新たな文脈を探る、気鋭の研究者による刺戟的な試み。

目次

放浪・自己語り・女性―近代女性文学と語る欲望
さやけき月の夜に―樋口一葉「十三夜」論
女は戦争を戦うか―林芙美子の戦時下
映像のなかの女たち―林芙美子と成瀬巳喜男
生命の風景―高橋たか子と「いのち」
〈居場所〉のゆくえ―笙野頼子とノマディズム
こわれゆく女―ジェンダー・イデオロギーとしての〈愛の言説〉
何がセクシュアリティに起こったか?―『親指Pの修業時代』の身体感覚〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かす実

3
文学批評は原作を読んでいないと全然ついていけなかったので、主に笙野頼子の章と松浦理英子の章を読んだ。第2部も流し読みしたがこちらは少し読みやすかった。いちばんはじめに載ってる「放浪・自己語り・女性」がとても面白く収穫も多そうだったので印刷して書き込みながらゆっくり読む。著者自身は頭が良い方なのだろうとは思うが、カギ括弧の多様が気になる。つまり、個々の概念については特に説明をせずに単語と単語の間の関係だけを論じているので、置いてけぼりにされる感覚がある。既知の状態になってから読む方が良さそう。

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