自然なきエコロジー―来たるべき環境哲学に向けて

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自然なきエコロジー―来たるべき環境哲学に向けて

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  • サイズ B6判/ページ数 455p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753103508
  • NDC分類 519.04
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ロマン主義的な自然観に侵された「エコロジー」の概念を刷新、人間なしの「自然」を称揚するディープエコロジーへの批判的視座を通して、既成の自然概念を取り除いた「自然なきエコロジー」を志向する現代環境思想の最重要書。従来のエコロジー思想を刷新する「人新世」時代の来たるべき環境哲学!!



80?90年代に流行したエコロジー思想は、手つかずの「自然」を称揚する一方で、ディープエコロジーに至っては人間の存在をも否定するファシズム的発想を含みこみました。本書は、従来のエコロジー思想における「自然」の概念を、ロマン主義の文学やネイチャーライティングを分析することで、その問題性を指摘すると同時に、ブライアン・イーノらの現代音楽を取り上げ、人間と自然を対立的に考えるのではなく、「とりまくもの」として思考します。「人新世」がホットワードとなった今日、人間や都市、テクノロジーを含みこむ「自然」の概念が求められていると言えるでしょう。本書は、こうした「自然」やエコロジー概念を刷新する、21世紀思想の幕開けを告げる思想書です。

序論 エコロジカルな批評の理論に向かって

第一章 環境の言語の技法――「私にはそれが自然でないとは信じられない!」

第二章 ロマン主義と環境的な主体

第三章 自然なきエコロジーを想像する

ティモシー・モートン[ティモシー・モートン]
著・文・その他

篠原 雅武[シノハラ マサタケ]
翻訳

内容説明

人間の死のカルト化へと帰着したファシズム的な環境批評を批判し、新たな環境人文学を立ち上げるモートン思想の主著、ついに邦訳!!

目次

序論 エコロジカルな批評の理論に向かって
第1章 環境の言語の技法―「私にはそれが自然でないとは信じられない!」
第2章 ロマン主義と環境的な主体
第3章 自然なきエコロジーを想像する

著者等紹介

モートン,ティモシー[モートン,ティモシー] [Morton,Timothy]
1968年、英国・ロンドン生まれ。ライス大学英語学科「リタ・シーア・ガフェイ」名誉教授。イギリス文学研究が専門ながら、その関心領域は、エコロジー、哲学、文学、生命科学、物理学、エコクリティシズム、音楽、アート、建築、デザイン、資本主義、詩学、食と多岐にわたる

篠原雅武[シノハラマサタケ]
1975年生。哲学、環境学専攻。1999年京都大学総合人間学部卒業。2007年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

5
非常に難解であるが、本書は我々がこれまで「自然」と呼んできた観念を抜きに自然そのものを記述する可能性を追求している。モートンは自然ではなくアンビエンスを重視する。周囲のもの、とりまくもの、世界の手触り。これによってデカルト主義(人間ー自然の主客2元論)ではなく、エコロジカルな1元論で捉えようとする。それは最早わかりやすい自然(例:田園風景)ではない。モートンは廃棄物を含めて思考せよと言う。ダークエコロジー。そこでの「生きられた経験」を表すのがアンビエント詩学である。そしてこの美学=感性学を政治化せよ、と。2020/11/11

スミレ雲

5
【図書館本】エコロジーの意味を考えながら読んだ。デカルトとスピノザのことを頭に置きながら。様々な哲学者、文学者、人文・社会科学者の名前が出てきて、読んだことない人多すぎて、消化不良でした。もっと、いろいろ学んで読んだら、また全然異なる感想を持つのだろうな。エコって言葉がとても流行っているので、そのイメージを消しながら読んだけど、きっともっと広い意味でつかわれているのだろうな。2019/10/20

takahiroyama3

3
ありがたいことに、読了後に、訳者の篠原氏から直接お話を聞くことができた。篠原氏から、モートンはおおらかであるための倫理を示してくれるという趣旨の話をしてくれた。この本は、「自然」(あるいは「環境」)という便利な言葉に逃げずに、これからの倫理観を考え直すことを突きつける。そしてよりよい態度として「事物を、装われた人格としてではなく事物として愛すること」を示し、「その自然さや本来性を証明しようとすることではない」という。この事物への開放性をこれから深堀していきたいところである。2021/12/22

ひかり

2
カントやデカルトを通じながら...詩、作品とともに、「自然」や「場所」の概念を解体する。ほかに私は北村太郎の詩を思った(自然と反自然という語の出る詩)。/私をとりまくものを感じていたい。泥濘に飛び込む(ままでいる)。鬱や孤独を記述する。 / "ダークエコロジーは、私たちには私たちの心から逃げることなどはできないと告げる。" "信仰は信念の問題ではないし、あなたの頭のなかにある観念に忠実になることの問題でもなく、場所の中に実存的にとどまることの問題である。"2023/10/11

ヤマニシ

0
「黒い服を着て、アイライナーを塗って、顔を白塗りにして、キラキラした音楽をかけて外に出よう。これがダークエコロジーである。」(p364)2022/09/06

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