“テロル”との戦争―9.11以後の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784753102495
  • NDC分類 316.4
  • Cコード C0010

内容説明

「恐怖」を誘発するのみならず、社会を不断の臨戦態勢・非常事態に曝す「テロとの戦争」は、グローバル経済秩序の世界戦略であり、世界の潜在的植民地化である。

目次

プロローグ 拡散する「戦争」五年目の道標
第1部 “テロル”との戦争(これは「戦争」ではない―世界新秩序とその果実;ヴァーチャル植民地としての世界;恐怖との戦争―グローバリゼーション下の安全保障体制)
第2部 クロスロード(カンダハルに降る義足の雨;ウンタマギルーの眉間の槍;フォンタナ広場を掠めた妖怪 ほか)
第3部 通信(「米国問題」に向き合う;バグダッド陥落;フセインの首 ほか)

著者等紹介

西谷修[ニシタニオサム]
1950年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業、パリ第8大学留学。明治学院大学(フランス文学)を経て、東京外国語大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケンタ

1
テロ=悪という単純な考えではないということですね。 なぜテロは起こるのかを考えさせる本でした。 自分たちに都合の良い利益ばかりを追えば世界中にテロは蔓延するような気がします。2015/09/07

ふくさん

1
9.11後の世界をまとめた8年前の論考。西谷さんの福島後の著書に感銘を受け繙きました。改めて著者の慧眼に感服いたしました。アフガン~イラク~「してはいけない」~「できる」~「すべき」ものに変わった戦争。テロとの戦いの大義名分を掲げ蹂躙される国土と弱者。自国の安全の下、正当化される戦闘行為。他国の民衆を一切顧みない姿勢が憎悪の連鎖を生み繰り返される報復。今年、米国の下請けを積極的に加担する準備に政権は着手した。2014/08/17

Mealla0v0

0
9・11以後の「テロとの戦争」が、如何に世界を変えたのか。非対称な戦争、殲滅すべき敵、終わりなき戦争、恒常化する例外状態……。こうした議論は他の本でも見られた。▼本書において興味深いのは、アメリカ論とネオリベと戦争の関係の議論だ。前者は、アメリカに「外部」がなく、新しい「イスラエル」であったという指摘に瞠目。後者は、冷戦後のグローバル秩序=「市場」が機能するように、治安が求められるという指摘。これもまた瞠目すべきもの。▼10年も前の本なのに、とてもアクチュアルであることに驚きを禁じ得ない。2017/01/03

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