内容説明
真実は知りたくなかった。口にするのも恐ろしかった。アフリカのかたすみに生きる、ある家族の物語。誰にもうちあけることのできない少女の秘密。それは…。16歳の少女が語るアフリカの「現在」。世界中が衝撃をうけた注目のYA文学。
著者等紹介
ストラットン,アラン[ストラットン,アラン][Stratton,Allan]
1951年、カナダのオンタリオ州ストラトフォードに生まれる。俳優や教師の職を経て、現在は劇作家、小説家として活躍している。2001年に出版された『レズリーの日記』で新しいYA文学の書き手として注目される。南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナを訪れて取材した体験から生まれた『沈黙のはてに』は、国際的な評価も高く、米国図書館協会から、すぐれたYA文学に与えられるマイケル・L・プリンツ賞の銀賞を受賞。現在はカナダのトロントに住み、続編を執筆中
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。出版社勤務を経て、現在はフリーの翻訳家ならびに玉川大学国際言語文化学科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねこ
5
素晴らしい作品。物語がずっしりと重く、濃密。主人公とその母に気持ちを寄せて読んだ。もうこれいじょう過酷な状況になりませんように。願いながらページを繰り、ライスは思いがけない明るい場所に出る。ああ、珈琲を飲もう。2020/08/29
おはなし会 芽ぶっく
5
『授業で役立つブックトーク』 https://bookmeter.com/books/5540025 より備忘録。【理科 テーマ ものの本質を見分けよう】役立つ理科こばなし(全2巻)→おもしろ理科こばなし→科学手品ファンクラブ→まほうのコップ→どうぶつさいばん ライオンのしごと→ヤクーバとライオンⅠ 勇気→沈黙のはてに→まいなす2020/08/07
みみこ
1
正しい知識を得るだけではなく、実践していかなければならない場面は多くある。でも、どれだけ実践できるだろうか。2016/07/10
なつめこ
0
再読本。初めて読んだのは私が小学生のときで、これを読んで初めてエイズという病気の存在とそれが蔓延する国々の状況を知った。アフリカの状況を知ることのできる一方で、エイズと、そして自らの置かれている状況に真摯に立ち向かうチャンダという少女から、自らの置かれている状況が全く異なるとしても、沈黙のはてに一歩を踏み出す勇気を貰える作品だと思う。2015/03/25
Mayumi O
0
沈黙の果てに、勇気と希望がありますようにと、願わずにはいられない。2015/02/09