出版社内容情報
あきらめないで!どんなに高い壁だって乗り越える方法はきっと見つかる。小さな知恵と勇気で世界を変えた1ぴきのねずみの物語。 幼児~小学校中学年
内容説明
あきらめないで!どんなに高いかべだって、のりこえる方法はきっと、みつかる。ちいさな知恵と勇気で世界を変えた1ぴきのねずみの物語。
著者等紹介
レオーニ,レオ[レオーニ,レオ][Lionni,Leo]
1910年~1999年。オランダのアムステルダムに生まれる。イタリアで広告関係の仕事をした後、1939年に渡米。絵本作家として、また国際的なデザイナーとしても有名。主な絵本に『スイミー』『フレデリック』(共にコルデコット賞銀賞受賞・谷川俊太郎/訳好学社)など
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京に生まれる。1952年、第一詩集「二十億光年の孤独」を発表し注目を集める。以後文筆業を生業として幅広い分野で活躍。主な著書に『マザーグースのうた1~5』(日本翻訳文化賞受賞・草思社)など
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
132
レオ・レオーニの絵本です。彼の絵本によく出てくるネズミが主人公です。やはりイタリア人らしく明るい色を多用して気持ちまで明るくなりそうです。谷川俊太郎さんの訳です。2015/12/13
YM
96
当たり前のことに疑問をもてるだろうか。そして疑問をもっても、行動ができるだろうか。壁は高いし、先は見えないけれど、少し視点を変えてみたり、色んな人の話を聞いてみると、少しずつでも切り開いていけるかもしれない。試行錯誤を止めたらそこまでなんだ。とりあえず前を向こう。2015/02/16
masa@レビューお休み中
87
ねずみたちが住む場所には、大きな壁があります。誰もそのことを気にしていないのですが、ティリーだけは壁の存在に気づいていました。そして、壁の向こう側がどうなっているか気になっていたティリーは、仲間にそのことを打ち明けるのです。さて、いろんな方法で壁の向こう側に行こうとするティリーたちは、どうなるのでしょうか…。いつもながら、レオ・レオニの絵本は考えさせられますね。生まれ育った環境には、何の疑問をもつこともない。それが当たり前だと思ってしまっている人間を揶揄しているように感じましたね。2013/07/18
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
66
【壁】が作られる時って、きっとそれなりの理由があるのでしょう。時には、自分や大切な人を守るため【壁】が必要になることもあるかもしれません。だけど、存在している意味が誰にも分からないのに、「当たり前」になってしまっているのなら見直すことを考えてもいいかも。群れの中で唯一、【壁の向こう側】を想像し、行動に移したティリー。考えて行動した先に【壁】を越える答えはあったのですね。翻訳は谷川俊太郎さん。『ティリーとかべ』という題で出版されていた本を改題し、2002年初版。改題してメッセージ性が強くなった感じがします。2014/09/27
Willie the Wildcat
60
仕切る、区別・・・。目に見える壁もあれば、心の壁もある。後者は心を曇らし、可能性も狭める。ちょっとした勇気と機転が、心に光を指す。失敗にめげず、あきらめない!そんな姿勢が著者のMSGと推察。絵は、貼り絵と水彩画かな・・・。色鮮やかな石が印象的。ついに到達!その時に得た皆の笑顔が気持ちいい。(笑)2014/03/15