内容説明
あの日、宮城の教職員はどんな事態に直面し、何を考え、どう行動したのか。身を挺して子どもたちを守り避難誘導した学級担任、子どもや地域住民のケアに献身した養護教員、学校再開の事務に奔走した学校事務職員や学校給食の再開に奮闘した栄養職員、そして犠牲となった教職員の遺族・友人などの生の声が、大震災が学校教育現場にもたらした全体像を明らかにする。
目次
第1章 子どもたちとあの日(東日本大震災大津波の記録;3月11日津波から避難 ほか)
第2章 あの時・あの日から願う(地域の復興なくして学校の再生なし;学校と地域がつながることの大切さ ほか)
第3章 あの日から子どもたちとともに(学校再建への中学生の思い;東日本大震災と子どもたち ほか)
第4章 子どもたちの未来のために語り継ぐ(東日本大震災の実態;忘れないあの日のこと ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さなごん
26
防災教育の研修で紹介されていた本。あの時の学校職員たちのナマの声である。避難所運営の大変さ。あの状況での人事異動…2016/01/30
Kaori
5
小学校が避難所になる時、誰がどう運営するのか、具体的なマニュアルが必要です。宮城県の教職員が、いろいろな報道の陰で、子どもの命を守りながら避難所を運営し、年度末と年度始め学校事務を例年通りにこなし、被災した学校も人事異動は凍結されず、多くの転出入学籍業務や失くした教科書の調査と配布、4月中旬には始業。考えられないような働きがあればこそです。2015/04/25
ひまわり
5
あの日のことを忘れないために。あの日,宮城県の教育現場でいったいどんなことが起こっていたのか。その後,どう行動したのか。多くの人に知ってもらい読んでもらいたい本です。2013/03/11
chietaro
3
まず、学校で日々子どもたちと過ごしていることがどれだけ価値があることかを感じることができます。また、子どもたちとどんな状況でも向き合っていかなければと感じます。つながりの大切さ、命の重さについて考えさせられる一冊です。2012/11/25
なつき
2
『東日本大震災 教職員が語る 子ども・いのち・未来 あの日、学校はどう判断し、行動したか』読了。宮城県教職員組合、2012年10月12日、明石書店。あのとき、あの場所で。遠くいた私がそうしていたところで、なにが起こっていたのか、学校での記録がとても貴重なもの。そこで、そうしていたのだ。2018/08/20