出版社内容情報
江戸時代の韓流の代表例である朝鮮通信使。異国の使節をむかえた当時の日本人たちは何を考え、どう向き合ったのか。「鎖国」史観や当時の朝貢意識を乗り越え、華夷秩序下での善隣外交の枠組みや、多文化共生、メディアなど多様な視点からの再検証を行う。
目次
第1章 朝鮮通信使をむかえた日本人(通信使にさきだつ時代の交流の中で―無涯亮倪・宗金・足利義持;秀吉政権下の朝鮮通信使―宗義智・豊臣秀吉;探賊使松雲大師惟政と出会った人びと―加藤清正・景轍玄蘇・西笑承兌 ほか)
第2章 朝鮮通信使の再検証(近世初期の対外関係―「朝鮮征伐」史観と「鎖国」史観を越えて;「日本神国」思想と東アジア華夷秩序の中で―中世までの朝鮮観;東アジア善隣外交の枠組み―近世前期の朝鮮観 ほか)
第3章 地域文化と朝鮮通信使(朝鮮通信使とその旅―交流の中の苦難の長旅;朝鮮通信使と唐人踊り―対舞と祭礼行列;藍島の朝鮮通信使―麗しの友好の島 ほか)
著者等紹介
仲尾宏[ナカオヒロシ]
1936年、京都府生まれ。1960年、同志社大学法学部政治学科卒業。京都芸術短期大学・京都造形芸術大学教授を経て、京都造形芸術大学客員教授、財団法人世界人権問題センター理事(研究第三部長)。前近代日朝関係史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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