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図表でみるOECD諸国の農業政策〈2004年版〉

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  • サイズ B5判/ページ数 152p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784750321899
  • NDC分類 611.1
  • Cコード C0061

出版社内容情報

OECD諸国の農業政策を多数の図表による詳細なデータで解説。第1部では各国の農業支持政策展開と農業助成に対する評価を与える。また第2部では各国の品目別の生産者助成水準等を示し、21世紀の農政改革の課題と指針を明確に提示する。ロシア・ウクライナなど非加盟国のデータも収集掲載。

日本語版序文
序文
概要
第1部 助成政策の展開過程の評価
 1 助成政策の展開過程の評価
   政策と市場の展開過程
   生産者助成水準は依然として高い……
   ……しかし長期的にはいくぶん低下している
   助成水準は加盟国によって大きく異なっている
   最も歪曲的な助成形態は減少しているが、今なお大半を占める
   新しい助成形態が導入された
   品目間の助成水準の違いも歪みをもたらす
   農業の一般サービスへの助成は増加しているが生産者助成に比べれば低水準にとどまっている
   農業への総助成額は減少した
   全体として改革にいくらかの進展が見られた……
   ……しかし国によってなお大きな違いがある
   明らかに農政改革へのさらなる努力が必要である
   付録1. 1 政策指針
   付録1. 2 政策運用基準
   付録1. 3 OECD支持指標の定義
第2部 国別データ
   オーストラリア
   カナダ
   チェコ共和国
   EU
   ハンガリー
   アイスランド
   日本
   韓国
   メキシコ
   ニュージーラン

日本語版序文
 先進諸国の農業政策は大きな変革期のなかにある。変革のプロセスはけっして平坦なものではない。むしろ、次から次へと立ちはだかる難問への挑戦の連続である。けれども、先進国の農業政策は着実に変化をとげている。日本の近年の農政改革の動きも、多くの面で先進国の農政改革のうねりと重なり合っている。
 農業政策のあり方についてはさまざまな意見がある。しかしながら、いかなる立場をとるにせよ、農政の国際的な動向を無視することはできない。説得力のある議論を構築するためにも、各国の農政の動きを把握する作業が不可欠である。こうした作業は農業政策の専門家に必要なだけではない。およそ食料と農業と農村の問題に関心を持つ人々にとって、先進国の農政の動向はいわば必携の情報である。
 このようなニーズに真正面から応えてくれるのが、『図表でみるOECD諸国の農業政策』と題された本書である。2004年に出版された原著Agricultural Policies in OECD Countries:At a Glanceは、Agricultural Policies in OECD Countries:Monitoring and Evaluationと交互に隔年で出版が予定されている刊行物である。先進諸国の農政改革のうねりのただなかにあって、時宜比較には、そのような意図が込められている。
 各国の農業に対する助成の水準には、人為を超えた農業の生産条件の差異が反映されている。その点を充分に考慮して数値を受け止める必要があるが、しかし、率直に言って本書の日本の農政改革に対する評価は甘いものではない。ここをどう考えるか。先進諸国の農政に関する大局的な見取り図を提供する本書の刊行によって、冷静で建設的な議論の手がかりを提供することができれば幸いである。
 最後に、本書のキーコンセプトである生産者支持推定量Producer Support Estimateについてひとこと触れておきたい。これはOECD自身の創案した指標であるが、当初は生産者補助金相当額Producer Subsidy Equivalentと表現されていた。頭文字は同じで、概念がカバーする生産者支持の内容も変わらないが、分かりやすい言葉に置き換えられている。なお、このPSEをはじめとするOECDの指標になじみの薄い読者の皆さんには、最初に本書の分析概念の解説である第1部の付録1.3にあたることをお勧めしたい。

2005年8月
生源寺 眞一

内容説明

先進諸国の農業政策は大きな変革期のなかにある。変革のプロセスはけっして平坦なものではない。むしろ、次から次へと立ちはだかる難問への挑戦の連続である。けれども、先進国の農業政策は着実に変化をとげている。日本の近年の農政改革の動きも、多くの面で先進国の農政改革のうねりと重なり合っている。農業政策のあり方についてはさまざまな意見がある。しかしながら、いかなる立場をとるにせよ、農政の国際的な動向を無視することはできない。説得力のある議論を構築するためにも、各国の農政の動きを把握する作業が不可欠である。こうした作業は農業政策の専門家に必要なだけではない。およそ食料と農業と農村の問題に関心を持つ人々にとって、先進国の農政の動向はいわば必携の情報である。このようなニーズに真正面から応えてくれるのが、本書である。

目次

第1部 助成政策の展開過程の評価(政策と市場の展開過程;生産者助成水準は依然として高い…;…しかし長期的にはいくぶん低下している ほか)
第2部 国別データ(オーストラリア;カナダ;チェコ共和国 ほか)
第3部 附表 農業助成推定量
第4部 非加盟国経済圏(ロシア;ウクライナ)

著者等紹介

生源寺眞一[ショウゲンジシンイチ]
1951年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科教授

中嶋康博[ナカシマヤスヒロ]
1959年生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。東京大学大学院農学生命科学研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roxy001960

0
OECD諸国の農業政策の概要がわかりますが、細かいところは、専門用語がわからないと理解できません。2009/10/09

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