出版社内容情報
現在在外邦人は80万人、うち有権者は75％と推定される。しかし国は、2000年に比例選挙の在外投票を認めたのみで在外邦人の完全選挙権の門戸を閉ざしている。本書は在外邦人の10年にわたる投票権獲得運動の航跡を記し、祖国日本に熱き思いを訴える。
"まえがき──金井紀年
第１部 在外投票実現への軌跡──高瀬隼彦
序 章 その瞬間、世界各地の仲間は……
第１章 自民党一党支配の崩壊で、在外日本人が立ち上がる
第２章 海外から日本の政治の壁に立ち向かう
第３章 それでも国会は動かない
第４章 やむなく人権救済の申立て
第５章 やはり違憲訴訟しかない！
第６章 改正法案提出、永住者への偏見との闘い
第７章 法案審議大詰めへ、もう一押し運動
第８章 悲願成就、世界に懸かった虹の乾杯！
第９章 初めての海外投票
終 章 民主主義の成熟をめざして
第２部 在外投票実現を振り返って――世界各地での取り組み
ペルー共和国の在外選挙／リマ――原 宜義
英国での選挙／ロンドン――富田 庸＋奥瀬賢司
在外投票制度を求めて７年間／シドニー――保坂佳秀
たった一人の若者の戦い／ニューヨーク――竹永浩之
通商国家としての防衛費／ロサンゼルス――若尾龍彦
海外在住日本人の国政選挙権行使の運動に参加して／東京――中條 石
街頭署名運動始末記／ロサンゼルス――河合将介
第３部 経済大国を実現した尖兵として在外邦""島国政治""外国に住む日本人が初めて投票した。ところが……
〔出席者〕茜が久保徹郎＋上野清士＋北島義弘＋クライン孝子＋藤松忠夫＋若尾龍彦
〔司会〕北岡和義
第４部 人権としての違憲訴訟と参政権
在外日本人選挙権訴訟の法律上の問題点――喜田村洋一
人権としての参政権／公職選挙法の改正に関わって――寺澤芳男
在外邦人はまだ国政選挙から締め出されている！――岩永裕二
グローバル社会への視線／あとがきに代えて――北岡和義
付録 資料
１運動編／２立法編／３裁判編／４在外選挙人証と投票用紙・封筒"
目次
第１部 在外投票実現への軌跡（その瞬間、世界各地の仲間は…；自民党一党支配の崩壊で、在外日本人が立ち上がる ほか）
第２部 在外投票実現を振り返って―世界各地での取り組み（ペルー共和国の在外選挙／リマ；英国での選挙／ロンドン ほか）
第３部 経済大国を実現した尖兵として在外邦人がいた（世界各地の日本人がインターネットを通じてズームインした日本の憲法感覚；インターネット座談会 「在外投票」で見えた“島国政治”―外国に住む日本人が初めて投票した。ところが…）
第４部 人権としての違憲訴訟と参政権（在外日本人選挙権訴訟の法律上の問題点；人権としての参政権／公職選挙法の改正に関わって ほか）
付録 資料
