出版社内容情報
1852年にアメリカで出版された作品全編を,エスニック社会の今日的状況を踏まえ全面的に翻訳し直した現代版新訳。思想・文化等に関する解説や詳細な資料も収録,現代アメリカ研究必携の書。
第1巻
第2巻
〈解説〉
『アンクル・トムの小屋』の再評価と位置付け[小林憲二]
父権の喪失―ハリエット・ビーチャー・ストウとその家族[佐藤宏子]
〈資料〉
合衆国黒人文化・社会史年表[作成:長谷川裕一]
参考文献一覧[作成:佐藤美保]
歴史地図
図版出典一覧
内容説明
この物語のさまざまな描写の目的は、アフリカ人に対する哀れみと共感の心を喚起すること、つまり残酷で不当なシステムの下におかれた彼らの不正と悲しみを示すことにある。なぜそうしなければならないかといえば、彼らがわれわれのあいだに立ち混ざって存在しているからである。このシステムの残酷さと不当さは、彼らの最良の友人たちが、このシステムの下でなお彼らのために試みうるどんな善意の活動も無駄にし、圧殺してしまうほどのものなのである。こうした目的でこの物語を書いてきて、著者として心から言えることだが、自分自身の落ち度からでなく、奴隷制の合法的な諸関係の結果としてさまざまな試練や困難に巻き込まれてしまった人々に対して、私は悪意ある感情など抱けない。著者の経験によれば、しばしばもっとも気高い精神や心の持ち主がこういったことに巻き込まれているのだ。この物語の描写から推測されうるような奴隷制の害悪は、筆舌に尽しがたい全体の半分も言葉になしえていないということを、こうした人たちが一番よく知っている。
感想・レビュー
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ケイ
扉のこちら側
NAO
井戸端アンジェリか
CCC