内容説明
近世の身分制の枠組みにおさまらない種々の人々―なかでも勧進僧・巡礼・虚無僧・瞽女など、各地を旅した民間宗教者と、受け入れた村との関係を考える。様々な徘徊する宗教的職能者が出入りした近世の村々。入り来る人々と村の関係からは、在地の民間信仰や芸能文化、支配体系のあり方も垣間見える。
目次
第1章 言い伝えに見る宗教者
第2章 宗教者の受け入れと統制
第3章 宗教者の歓待―功徳と出費
第4章 入り来る者の狼藉と忌避―宗教的職能者の表と裏
第5章 巡礼する人々―村を出て行く者たちの軌跡
第6章 近世民間宗教者の発生と文化
第7章 定使考―歓待と忌避の境界に生きて
第8章 宗教者と地域経済―信仰集団がもたらした経済効果
著者等紹介
西海賢二[ニシガイケンジ]
1951年、神奈川県小田原市生まれ。筑波大学大学院歴史人類学研究科博士課程修了。東京家政学院大学人文学部・大学院人間生活学研究科助教授、法政大学・二松学舎大学・愛知大学大学院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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