出版社内容情報
犬達の縄張りで思いがけない提案を受けた帰り道。気がつけばヨゴロウザの前には兄貴と慕うさがし猫がいた。彼を連れヨゴロウザのなかの何かが目覚める。そして猫たちの骨太な叙事詩はつながっていく。名作長編・三分冊の中巻。
内容説明
おれはさがし猫。ヨゴロウザ兄貴の弟猫になることを決めた。「じぶんがそうしようと決めたことを、そのとおりしているだけ」。めざすはすべて、おもしろいこと。―つなげ、猫たちの叙事詩を。
著者等紹介
上野瞭[ウエノリョウ]
1928年京都府生まれ。同志社大学文学部卒業。同志社女子大学教授。児童文学者。評論『戦後児童文学論』を出版して注目されたのち、長編創作『ちょんまげ手まり歌』を出版。以後『わたしの児童文学ノート』など児童文学評論集をつぎつぎと執筆。同志社女子大学では児童文化を担当。創作に『ひげよ、さらば』(第23回日本児童文学者協会賞)『さらば、おやじどの』『日本宝島』、大人向け長編小説『砂の上のロビンソン』(1989年映画化)『アリスの穴の中で』など。エッセイ集に『ただいま故障中』ほかがある。2002年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。