内容説明
初の貴重な講演集。自ら経験した壮絶な神秘体験や死後の生への確信など、ロス博士の思想のエッセンスを伝える、最良のテキスト。
目次
死ほど大事なことはない
繭と蝶
生、死、死後の生
現代における癒し
それに対して「イエス」と言うこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
30
宗教家や医者や哲学者以上に死を達観されておられる方(生きる意味などは別)。 先日、NHKスペシャルを見て、安楽死も一つのチョイスと考え始めたのだが(近年カリフォルニアも認可)、かなり以前からスイスでは認められているようだ。ロス女史の母も安楽死が考慮されたらしいが、断固反対されている。苦しみに学ぶべきものがあるという(辛いなー)。著者の講演集。邦訳97年。2019/08/23
一葉
1
堅苦しい本かと思いきや、著者の講演をまとめたもので読みやすい。死だけでなく、生についての著者の考えも多く述べられている。死、生いずれについても、スピリチュアルな主張を含み、見方によっては宗教ともとれる。ただ、自分は死を悲しい、怖い等の否定的なものとしてしか見ていなかったが、著者の患者との体験談から、少しは死に対しての重い気持ちが和らいだ気がした。随所に死や生についての考えるきっかけとなる言葉が書かれているので、その言葉を手がかりに自分の考えを広げていける。重いテーマだが語りは軽く、得るものが多い良書。2013/07/03
まんゆう
0
看護を目指す者はこの本を紹介されるらしいが、心理学を学ぶものも同様に紹介される。授業で取り上げられるのは余命を宣告された人が取る五段階の反応についてだ。 そのため、この本を読むまでは科学的に死と臨床を見つめた内容かと思っていたが、スピリチュアルの要素が強く驚いた。死の瞬間を目撃する者は神秘的な現場を目撃することが多いのかもしれない。数々のエピソードが重く響くが読みにくくない。本の形式としては、エリザベスの行った講演のテープから内容を書き起こしたものなので、まるで会場に自分もいるかのように楽しめる。2018/05/26