内容説明
家での死から病院での死へ、土葬から火葬へなど、死や葬送・墓をめぐる慣習はめまぐるしい変貌を遂げている。死の看取り方や、墓の形にとらわれない樹木葬・散骨の問題をも視野に入れ、「死の民俗」の行く方を展望する。
目次
第1部 葬儀と墓の変容(奄美・沖縄の葬送文化―その伝統と変容;樹木葬とニソの杜―樹下の死・森神・他界観;東北地方の葬送儀礼―山形県米沢地方を中心として;葬儀社の進出と葬儀の変容―松本市を事例として;大型公営斎場の登場と地域の変容;清めの作法―明治から平成へ;葬儀と食物―赤飯から饅頭へ;葬送儀礼の変容―その意味するもの)
第2部 討論 葬儀と墓の行く方(沖縄の洗骨改葬;葬祭業者と葬祭場;葬儀のかたち;葬送の新しい兆し;赤飯と清め;お骨の行く方;私の霊魂観)