内容説明
あるときは食用や家畜になり、あるときは神話や説話の主人公となる動物たちは、人間との多様なつきあいのなかで文化を育んできた。日本・中国・西アジア・西アフリカ・ヨーロッパの人間と動物をめぐる文化を歴史学と人類学からあぶり出す。日本の動物観を相対化し、未来における動物との共存の道を志向する。
目次
動物と人間をめぐる文化
基調報告―動物とのつきあい(江戸時代人のイヌとのつきあい;激動の近代中国―ブタたちの場合;西アジアにおける人間と動物 ほか)
公開討論―人間社会における動物の位置(アニマル・ライトの思想;発掘された動物たち;稲作文化と肉食の禁忌 ほか)