出版社内容情報
絵画や彫刻と異なり実用性も要求される建築は、基本的な知識がないと美や良さを理解するのが難しい。奈良の古寺を題材に、基礎用語と建物の構造をやさしく解説した、鑑賞のための入門書。便利な建築用語索引を付す。
内容説明
絵画や彫刻と異なり実用性も要求される建築は、基本的な知識がないと美や良さを理解するのが難しい。奈良の古寺を題材に、基礎用語と建物の構造をやさしく解説した、鑑賞のための入門書。便利な建築用語索引を付す。
目次
1 法隆寺(創立と再建の歴史;七堂伽藍 ほか)
2 薬師寺(歴史と今日の姿;東塔 ほか)
3 唐招提寺(歴史と伽藍配置;金堂 ほか)
4 興福寺(歴史と伽藍配置;北円堂と三重塔 ほか)
5 東大寺(歴史;南大門と大仏殿 ほか)
著者等紹介
太田博太郎[オオタヒロタロウ]
1912年東京生まれ。1935年東京帝国大学工学部建築学科卒業。東京大学助教授・教授、東京大学名誉教授、武蔵野美術大学教授、九州芸術工科大学学長、武蔵学園長を歴任、日本学士院会員。2007年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Book Lover Mr.Garakuta
9
奈良の古寺を題材にした。建築様式の解説書。この手の本は蔵書に含めたい。2019/11/30
rinrinkimkim
2
建築を見学する時には持参するととても面白くなると思います。高麗尺、飛鳥尺は知ってたけれども奈良尺ってのもあったんですね。これこそ国産の初スケールでしょうか?床下の柱までを丸く細工しているのは室町以前の建築なんてこともとても勉強になります。次回の奈良旅ではじっくりと床下見学してみたいと思います。2021/04/27
林克也
2
この十年近く、縁あって奈良を度々訪れ、寺々を見てきたが、こんなふうに建築的な見方をすることができていなかった。建築が好きだと自認している割には全然ダメな自分に自己嫌悪です。でも、この本を読んだおかげでこれからは新たな視点、感性を携えて奈良に行くことができると思うと楽しみでもあります。2020/01/08
さくらば
0
現地で各建築を見ながら再読。 理解度が格段に上がった。このような解説がなければスルーしてしまうような建物が多く(法隆寺東院鐘楼など)、改めてこの本の良さが分かった。2022/03/17