歴史文化ライブラリー<br> 卑賤観の系譜

歴史文化ライブラリー
卑賤観の系譜

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642054089
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0320

内容説明

21世紀間近の現代社会も、さまざまな差別を内包し生成している。身分と差別を生み出した歴史の原点にかえり、卑しい身分とされた人びとが、何故に差別されることになったのか、天皇制や宗教思想などを通して解明。

目次

良と賤
賤身分の由来
卑賤観と差別を助長した宗教思想
奴婢はどのような役割を果たしたか
卑賤観の系譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tama

4
図書館本 題名に魅かれて 古代から平安の身分制度を述べてるけど、全く触れられていない(記録がないのかも)のが、便所の汲取りをする人達。すでに大きな寺院・神社・宮殿含む役所にはそれ用の便所があり、貯めるだけの便所では済まず、汲取り・移送が必要だったはず。一方こうした場所には奴婢がいたが、境内掃除、荷運びが主な奴隷仕事で(記録あり)、糞尿を汲取り、運ぶ仕事をした者に表側の掃除や食料の移送をやらせたとは思えない。もしかしたら全く記録に出ない奴婢の中でも最下層の者たちがいたかも。糞は最強の汚だから。えんがちょ!2016/09/23

やまだてつひと

3
差別は良くないという風潮になった現代でもなお続く差別。天皇の権威を示す為にあえて横に賤の者を配置するというのは、ブルシット・ジョブにも少しだけ似ている部分はある。(同列に語ってはいけないが)身分での差別は良くないというのは今の社会で浸透はしてはいるが、それは別の差別を生むだけではあると思うが、それでもこの時代にあったような身分による差別の歴史を踏まえて、一歩一歩ではあるが前進してきていたのかと感じられた。2024/05/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2182003
  • ご注意事項

最近チェックした商品