内容説明
元禄期に京・大坂・江戸の3都を股に活躍し、大名貸・郷貸以下の金融業、薄利多買・現金掛値なしの呉服店経営、そのほか両替業等に非凡な才幹をもって、近世日本最大の財閥、大三井の基礎を築いた初代高利の伝記。商業史上特筆される優れた大商人の生涯と事業を、新史料を駆使して描いた本書は、蓄財の規範としても興味深い。
目次
1 高利の生きた時代
2 父母と家業
3 江戸の高利(寛永12年‐慶安2年):4 松坂の高利(慶安2年‐貞享3年)
5 呉服業の発展
6 京都の高利(貞享3年‐元禄7年)
7 思想と生活
8 晩年の高利と遺言
9 家業の永続
略年譜
三井家先祖略系図
三井家初期略系図