内容説明
「国語」とは自明の存在ではなく、近代形成期に創られた歴史的構築物である。その実相を、国語国字論争などのさまざまな政治文化的運動・論争から探り、「国語」ナショナリズム形成の場とその過程を明らかにする。
目次
序章 国民国家と「国語」―本書の視角と方法
第1章 国語と国歌―国民国家形成という戦略
第2章 「国語」の成立―日清戦後の国語国字論争
第3章 言文一致運動と漢学者懇親会
第4章 方言問題の生成―「地方」の創造
第5章 教化と文化の間―「国語」問題と領台初期
第6章 言語学の「受容」
第7章 文字と音声―19世紀言語論の相剋
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