内容説明
中世仏教史研究の最新成果を集成。「顕密仏教と権門体制」「寺社権門と所領」「仏教の伝播と交流」をテーマに、様々な視点から寺社と信仰の諸問題を論究。顕密体制論に関する注目の論考など、多彩な十一編を収録。
目次
1 顕密仏教と権門体制(源頼朝の宗教政策;中世前期の戒律復興;天皇即位秘儀説の形成について―即位潅頂と四海領掌法 ほか)
2 寺社権門と所領(黒田荘と境絵図―私領から荘園へ;中世熱田大宮司の発給文書;大覚寺統管領寺院の再編―南池院・清閑寺大勝院を中心に)
3 仏教の伝播と交流(『元興寺縁起』の再検討―仏教公伝戊午年説をめぐって;重源の入宋とその周辺;琵琶湖東岸地域における本願寺門徒団と寺院開創伝承 ほか)
著者等紹介
上横手雅敬[ウワヨコテマサタカ]
1931年和歌山県に生まれる。1953年京都大学文学部卒業。1971年京都大学文学博士。京都女子大学講師、京都大学講師・助教授・教授、龍谷大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授、皇学館大学大学院文学研究科教授
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