出版社内容情報
日本古来の神道文化は、歴史の中でどのように人々にとらえられてきたのか。
神話の世界から現代まで、神道を理解するための4100項目を、最新の成果をもとに詳細・平易に解説。
仏教や儒教、天皇、貴族、国家との関わりの中で発展してきた神道の歴史を読み解く。
巻末に便利な官国幣社一覧、府県社一覧、海外神社一覧、年度別神社数一覧等を付載。
推薦します
矢田部正巳氏(神社本庁総長)
阪本是丸氏(國學院大學教授)
中沢新一氏(中央大学教授)
伴 五十嗣郎氏(皇學館大学学長、神道史学会代表)
◇総項目4100、最大最新の神道史百科
『古事記』『日本書紀』にみえる神話の世界から宮中祭祀や民間信仰、国家神道の時代や戦後占領期を経て現代まで、神道に関わる広範な4100項目を収め、最新の成果を盛り込み、詳細・平易に解説する。さらなる探究の指針となる参考文献も充実。
◇関連分野を網羅する多彩な項目
神道史を中心に、歴史学、民俗学、人類学、キリスト教、仏教、道教、儒教などの関連分野の項目を多数収録。国家や社会、多くの宗教と関わり合うことで変容を遂げてきた神道の姿や、神を祀る場、祀る方法、祀る人々の祈願など信仰のかたちを明らかにする。
◇神道文化の全容を詳細に解説
神道、神、祭、神社など大項目を立項し、また両部神道、山王神道、儒家神道など様々な神道説により、信仰の諸相を明らかにし、中世の神本仏迹説による思想形成や国学者による神道思想の探求、国家による神社の厚遇など、神道文化の全容を詳細に解説する。
◇生き続ける神々から現代社会を読み解く
初宮参り、七五三、合格祈願、結婚式、厄払いなどの身近な儀礼は、現代も盛んに行われている。初詣、護符・お神籤、節分、夏祭・秋祭、鎮守森や、天皇家の宮中祭祀、多くの神社で毎日献ぜられる神饌などを通して、神道と現代社会の関わりを読み解く。
◇理解を助ける豊富な別刷図版
「神道曼荼羅(神の感じ方)」「春日大社の神宝(神への献上物)」「祭(神の祀り方)」「神社建築(神の座す空間)」の4つのテーマを選び、貴重な写真を収め視覚による理解の助けとした。神道を支えてきた人々が何を感じ、今の我々に何を残してきたのかを示す。
◇神道史を彩る一覧表の数々
「古事記注釈書」「日本書紀注釈書」一覧は、成立直後から一貫して研究対象であったことを示し、「神宮伝奏」「御厨」「斎宮」「斎王」一覧は、政権と神社の関係を明らかにし、「一宮」「総社」一覧は、全国の分布状況を一目で分かるようにした。
◇充実した付録と便利な索引
戦前の社格最高位に位置づけられていた「官国幣社一覧」、全国の主要な神社をまとめた初めての「府県社一覧」、終戦まで海外に存在した「海外神社一覧」、その他神社の実態に迫る基礎資料や、年度別神社・神職数、神社規則などの資料と便利な索引を付す。