内容説明
本書は、主に1970年代以降、とりわけ80年代に書きためてきた論文を、大幅な加筆修正のうえ一定の主題のもとに編んだものであり、第1部は国内外で展開されてきた女子労働に関する論争を扱ったもの、第2部は戦後の経済発展が、女子労働市場にどのようなインパクトをあたえたかについて、その実態を歴史的に分析したものである。
目次
第1部 現段階の女子労働論争(女子労働論の再構成;労働力再生産の資本主義的性格と家事労働;家事労働の経済的評価;雇用における男女平等の現段階;雇用における性差別)
第2部 戦後日本の労働市場と女子労働(戦後の労働市場構造と女性の地位―1945~1960年;高度成長期の女子労働市場と賃金―1960~1973年;低成長への転換と女子雇用;現段階における女子労働の特質と課題)