日本花街史

日本花街史

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  • サイズ A5判/ページ数 614p
  • 商品コード 9784639100355
  • Cコード C3021

出版社内容情報

 花街、色街、花柳界。お茶屋、遊郭、遊里、妓楼、三業地。うかれめ、遊女、茶立て、桂女、白拍子。遊君、花魁、太夫、芸妓、芸者、わたぼうし。江口、神崎、足柄、柏崎。赤坂、青墓、島原、吉原、撞木町。祇園、宮川、先斗町。
 花街というもの、歴史のなかでずいぶんの変遷をもってきた。多くの遊女・花魁・芸者の浮名も流れた。
 そこでついつい華やいだ気分で花街を眺めたくなるのだが、しかるに本書は、全10章が起承転結の4部構成になっていて、それに附章「男色の世界」がつき、さらには古今の有名遊女芸者の名前一覧から詳細な参考図書案内まで、ついでに天平2年から昭和末年におよぶ「日本花街年表」が加わって、徹底して花街気分を殺して資料づくめで眺めようという集大成なのである。
 菊判2段組で500ページのヴォリューム。東西の花街の歴史と出来事と人物を、あたかも遊郭の廊下を燭台をもって照らすように、隈なく細部に至っている。むろん遺漏もあろうけれども、それは郭の客がこそこそ逃げ出したくらいのこと、ここまで花街にどっぷり浸かれば言うことはない。

松岡正剛「千夜千冊」の書評より
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0494.html



POD(プリント・オン・デマンド)復刻版

序章 花街史をめぐる問題点
第1章 遊女の発生と花街の形成
第2章 京都花街史総説
第3章 近世京都花街の盛衰
第4章 維新後遊廓の変貌
第5章 全国遊里案内
第6章 「くるわ」の風俗
第7章 遊里の服飾
第8章 遊里勘定帳
第9章 名を遺した名妓たち
第10章 虚飾の世界
附章 男色の世界
資料編