内容説明
知って考えようアジアのこと。テレビ・映画・音楽・マンガが想像=創造する越境の(不)可能性。
目次
方法としての「トランス・アジア」
1 越えるつながり、越えない文化(「日本偶像劇」と錯綜するアイデンティティ―台湾における日本製テレビドラマの消費;「犬はあなたで、犬はわたし」―アニメ『フランダースの犬』の旅をめぐって;タイの歌はきこえてくるか?―ポピュラー音楽流通の非対称性をめぐって)
2 ナショナル化されるトランスナショナル(東アジア・テレビ交通のなかの中国―韓国と台湾の番組を中心に;「韓国マンガ」という戦略―グローバリゼーション・「反日」・儒教文化)
3 内なる「越境アジア」(円環の外へ―映像にみるアジア・沖縄へのまなざし;「在日音楽」という想像力―コリアン・ジャパニーズ・ミュージックの(不)可能性から、音楽が「在日」することへ
ベトナム系住民とディアスポリック・メディア消費―越僑社会の文化交通とポピュラー音楽)