シリーズ国際交流
翻訳と日本文化

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784634471504
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C0320

内容説明

外国から新しい文化を学んできた日本人。その言語は原文ではなく翻訳という形で取り入れられ、広まった。「翻訳」の観点から、日本の文化の歴史を探り、日本人のアイデンティティーに迫る。

目次

1 翻訳が紡ぐ日本文化史(名詩名訳の文化史的系譜―異文化遭遇の現場;日本人の教養の伝統をめぐって―中国文学・文化受容史;受胎告知―キリシタンの翻訳と絵画 ほか)
2 訳される日本文学(ただいま翻訳中―三つ目の英訳『源氏物語』;象のつくり方―村上春樹を訳して;冒険の時代―韓国の「村上春樹現象」 ほか)
3 翻訳の舞台裏(翻訳ビジネスの舞台裏;翻訳と外交;映画字幕の世界と翻訳者―一秒四文字の決断)
4 座談会・日本という翻訳の宇宙―文化を映す翻訳・翻訳が映す文化

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

15
国際交流基金機関誌掲載の文章を纏めた物。冒頭開化期以降次第に洗練してくる西洋詩の翻訳に関する記述がある。次いで漢文の受容について、偏り流入する古代中華文明への対処から近世白話文の受容迄、初期基督教の受容に絵画が果たした役割、解体新書翻訳から「西洋事情」へと内容により異なる翻訳対処。日本文学の翻訳も述べられ、その中で俳句翻訳に関するDキーンの所見が興味深い。近代中国の西洋文翻訳の特殊を言語と文化の特性から記述する。最後の座談会も良い。各事項が長い記述を要する様な、翻訳事象に係る多項目を一気に俯瞰できる良書。2022/11/11

jitchan

1
翻訳に関するアンソロジー。翻訳の苦労話や歴史に興味があったのだが、それよりも異文化受容史の趣が強く、いささか肩透かし。アンソロジーとしての方向性もあいまい。最後のドナルド・キーン氏を交えた座談会や、村上春樹が自分の作品が翻訳される気持ちを語ったエッセーがかろうじて面白かった。【★★】2013/06/03

ブルーローズ

1
翻訳文学を「第三の文学」ととらえた対談が面白い。2010/01/05

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