内容説明
21世紀は、本当に「アジアの世紀」なのか?地球規模に広範囲で、宗教も言葉も生活も異なるアジアの中で、日本人はどのようにアジアの一員であり続けるのか。アジアと日本の歴史から、未来の関係を問う決定版。
目次
1 座談会・「アジア」とは何か―論理の錯綜を解きほぐし、未来を導きだす視座を探る
2 日本とアジア思想の変遷(日本におけるアジア観―脱亜論とアジア主義の両極をめぐって;西川如見―グローバルな視野をもった元禄の知識人;朝鮮改革論と門戸開放宣言―福沢諭吉「脱亜論」がおかれる史脈 ほか)
3 アジアにおけるアジア観(日中知識人に見る世界像の形成―近代化のあり方を決めた文明観を比較する;朝鮮におけるアジア認識の不在;孫文「大アジア主義」講演に何を読むか―見抜かれた「日本的」アジア観の誤謬 ほか)
4 西洋が見たアジア(古典古代におけるアジア;ヨーロッパがアジアを見るとき―イサベラ・バードを読む)