出版社内容情報
漢詩は日本に移植されて独特の発展を示し、時には本国の作品を凌駕するものさえあった。本書は、「懐風藻」、五山文学をはじめ、丈山・順庵・白石、また本邦漢詩文の全盛を誇った文化・文政の山陽ほか、象山や松蔭に至る、日本漢詩の歴史的変遷を知ることができる。上巻には大友皇子から幕末の吉村黄庵まで、下巻には、佐久間象山から磯辺草丘までを収めた。
目次
侍宴
銜命使本国
秋日別友
後夜聞仏法僧鳥
九月十日
九日後朝同賦秋思応制
不出門
秋宿駅館
山居
示虜
題可休亭
題壁
金陵懐古
竹雀
対花懐旧
子陵釣台
和韻寄観中書記
海南行
雨後登楼
山家
次明絶侍者雪中韻
銭唐懐古次韻
乱後出京到江州水口
江天暮雪
偶作
九月十三夜
避乱泛舟江州湖上
山居
偶成
送熊沢子還備前
草山晩眺
有感
即事
自題肖像
寄題豊公旧宅
早発深川
富士山
過藤樹書院
秋郊閑望
登白雲山
稲叢懐古
寧楽懐古
八島懐古
月夜三叉江泛舟
秋夕泛琵琶湖
登鉄枴峰
九日
夜下墨水
詠史
鴻門高
讃海帰舟遭風悪浪猛慨然賦之
過赤馬関
思郷
嵯峨道中
夢親
辞人贈錦衣
大堰川上即事
生唼行
姫島
月夜歩禁垣外
富士山
示塾生
鹿嶋城下作
松島
木母寺
東坡赤壁図
秋江
江月
酒人某出扇索書
蝶
宿生田
冬夜読書
鍾馗
偶作
題不識庵撃機山図
舟発大垣赴桑名
阿嵎根
述懐
泊天草洋
蒙古来
下筑後河過菊池正観公
戦処感而有作
遊芳野
虞美人草行
彦山
遊山
詠蠹魚
題自画墨竹
秋尽
秋日臥病有感
雲州雑詩
詠史
泉岳寺
義貞投剣図
暮上故城
題菊池容斉図
和文天祥正気歌
瓢兮歌
桂林荘雑詠示諸生
彦山
江村
筑前城下作
田氏女玉葆画常盤抱孤図
紀事
将東遊題壁
聞下田開港
画竹
昌平橋納涼
太公望垂釣図
訣別
和春簾雨窓
過函嶺
磯原客舎
獄中作
偶興
墨水秋夕
示諸生
題児島高徳書桜樹図
絶命詞
竹
静姫歌舞図
三叉江
獄中作
夏初遊桜祠
阿部野
馬図
春雨到筆庵
松前城下作
舟至由良港
