出版社内容情報
〔カルロ・ギンズブルグ論〕現代イタリア歴史学の鬼才ギンズブルグの独得の論理と方法をめぐって、イタリア思想史研究の第一人者による包括的かつ批評性豊かな画期的研究成果。
内容説明
現代イタリア歴史学の鬼才ギンズブルグの独得の論理と方法をめぐる、イタリア思想史研究の第一人者による包括的かつ批評性豊かな画期的研究成果。
目次
歴史家と母たち―『夜の歴史』を読む(エピグラフの意味するもの;陰謀―ある事件史の試み;ヴィトゲンシュタインを読んだフレイザー;形式と歴史;構造―論理か経験か;持続の謎と人間の本性;結び―わたしのヴィーコから)
神は細部に宿るか―ミクロストリア考(発端―『アナール』派への批判と対抗;十年後の中間総括―観察規模の縮小実験の成果;残る課題1―「厚い記述」と形式化;残る課題2―マクロとミクロの存在論的差異)
表象と真実―ヘイドン・ホワイト批判に寄せて(はじめに;懐疑と実在原則;ゆがんだガラスとしての証拠;ホワイトは懐疑家か;フィクションとヒストリー;展示と引用)
著者等紹介
上村忠男[ウエムラタダオ]
1941年、兵庫県尼崎市に生まれる。1968年、東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。1975年から2004年まで東京外国語大学教員を務め、現在は同大学名誉教授。学問論・思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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