出版社内容情報
〔1934年から1938年までの支配体制〕ドイツ・ナチズムとイタリア・ファシズムにはさまれた第二次世界大戦直前の小国の政治・経済・文化状況を体系的に分析した初めての研究書。
内容説明
ドイツ・ナチズムとイタリア・ファシズムにはさまれた第二次世界大戦直前期の小国オーストリアの政治・経済・文化状況を、平和な中立国という一般的なオーストリア観とまったく異なった視点から、ファシズム国家への独自の可能性があったことを鋭く分析する。どんな国においてもファシズムへの傾斜が存在したことを説得的に指摘する斬新なファシズム論。
目次
第1章 インフレーションから不況へ
第2章 オーストリア・ファシズムの形成過程について
第3章 オーストリア・ファシズム(一九三四‐一九三八年)の政治構造
第4章 金融独裁
第5章 オーストリア・ファシズム外交
第6章 一九三四年から一九三八年までの支配体制