出版社内容情報
〔言語学における社会学的方法の基本的問題〕現代思想の源流のひとつとして現在も大きな影響を与えつづけている巨人バフチンの初期の代表作であるとともに言語哲学の基本文献。
内容説明
バフチンは、文学、美学、哲学、言語学、心理学、民俗学等々、数多くの分野に通じ、またその知識を活かした仕事を多面にわたってのこしたわけであるが、この本は、言語の現実のありようの解明を主目的としたものである。
目次
第1部 言語哲学の問題がマルクス主義にもつ意義(イデオロギーと言語哲学;土台と上部構造の関係の問題;言語哲学と客観的心理学)
第2部 マルクス主義的言語哲学の道(言語哲学におけるふたつの思潮;言語 ことば 発話;言語的相互作用;言語におけるテーマと意味)
第3部 構文から見た発話の形態の歴史(発話の理論とシンタックスの問題;〈他者のことば〉の問題;間接話法と直接話法、およびそれらの変形;フランス語・ドイツ語・ロシア語における疑似直接話法)