内容説明
アメリカ政治学史の研究は、「アメリカ政治学会」創立100年を迎えて、活発化している。しかしながら日本の学会においてはアメリカ政治学史に関して個別研究は残されているものの、学史として体系的にたどったものは存在しない。本書では20世紀アメリカ政治学史を指導的研究者の業績を、先行成果と知的影響の脈絡をつけつつ、アメリカ政治学のアイデンティティの模索と展開の過程において整理する。
目次
第1部 概観(形成期の政治学;展開期の政治学;戦後政治学小史)
第2部 理論家たち(A.F.ベントレー―集団理論の先駆者;C.E.メリアム―現代政治学の定礎者;H.D.ラスウェル―精神分析学的政治学と政策科学;ダールとイーストン―早期の政治学的営為;R.A.ダール―ポリアーキー民主政論;新国家論者たち)
著者等紹介
中谷義和[ナカタニヨシカズ]
1942年生まれ。立命館大学法学部教授。B・ジェソップ『国家理論』(第31回日本翻訳文化賞受賞、御茶の水書房、1994年)ほか著訳書多数
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