出版社内容情報
【内容】
最新の状況と理論をふまえて全面的に改訂――。
最新状況を踏まえ、諸現象の理論的・構造的・政治経済的側面に世界システム論的視角からスポットを当て、新たな分析枠組みを提示。『国際金融論』(1993年)を全訂した待望の新版。
【目次】
序 国際金融をどう捉えるか
一 国際間決済の機能
1 国際収支の構造と調整
2 外国為替取引と為替政策
3 国際金融資本市場の役割とデリヴァティヴ
二 グローバル金融システムの構造
4 三大国際金融・資本市場の構造
5 ヨーロッパ統合下の金融・資本市場
6 銀行とノンバンクの国際金融活動
7 金融の自由化と金融危機
三 国際金融の政治経済体制
8 戦後の国際通貨体制とアメリカの覇権
9 欧州通貨統合と国際協調
10 発展途上国の通貨危機と世界システム
終 国際金融アーキテクチャーの再建に向けて
内容説明
一九九〇年代は、まさに金融危機の十年であった。そのような金融危機は、一九九〇年の日本のバブル崩壊に始まり、その後も連続的に、かつまたグローバルな規模に波及する形で現れた。こうした現象は、世界金融史上、稀にみるほどのものであった。国際金融の現象は今日、人々の日常生活に深く係わるどころか、それを一触即発的に脅かすものと化している、といっても過言ではない。本書は、そうした一九九〇年代の現象を念頭に置きながら、現代国際金融の世界を、理論的、構造的、並びに制度的な観点から総合的に把握しようと試みたものである。
目次
国際金融をどう捉えるか
第1部 国際間決済の機能(国際収支の構造と調整;外国為替取引と為替政策;国際金融・資本市場の役割とデリヴァティヴ取引)
第2部 グローバル金融システムの構造(三大国際金融・資本市場の構造;ヨーロッパ統合下の金融・資本市場;銀行とノンバンクの国際金融活動;金融の自由化と金融危機)
第3部 国際金融の政治経済体制(戦後の国際通貨体制とアメリカの覇権;欧州通貨統合と国際協調;発展途上国の通貨危機と世界システム)
国際金融アーキテクチャーの再建に向けて
著者等紹介
尾上修悟[オノエシュウゴ]
1949年生まれ。1980年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、西南学院大学経済学部教授。京都大学博士(経済学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。