出版社内容情報
【内容】
文学はどのように読まれてきたか
科学や産業や都市の発展とともに培ってきた文学性やその根底にある心性をみつめる。
近代や近代人というものが意識されるとともに、人はそれを生きることが非常に困難を伴うことも同時に感じさせられることになった。
夢と夢の破壊が同時に進行してきた時代の<文学>を問う。
【目次】
はじめに
<近代文学>についての語りの陰影
1. 革命と動乱の時代
2. 文学における産業化と都市生活
3. モデルネの軋轢
4. 政治の限界と表現の可能性
目次
第1部 革命と動乱の時代(フランス革命とドイツ文学;フランス・ロマン主義―ポスト=フランス革命のパラダイム ほか)
第2部 文学における産業化と都市生活(都市と群衆;描かれた労働者はなぜ非難されたのか?―『メアリ・バートン』の書評に見る小説の役割 ほか)
第3部 モデルネの軋轢(モデルニテの誕生;芸術理論の革命 ほか)
第4部 政治の限界と表現の可能性(シュルレアリスム;ファシズムと文学 ほか)