出版社内容情報
【内容】
美的コンセンサスは得られるか──
〈美〉はなんでもありの時代になりました。しかしそれは〈美〉が何もない時代ともいえます。現代芸術が産みだそうとしているものは何なのか。そこに〈美〉は存在するのか。
【目次】
三つの世紀末
──ロマン主義・世紀末・ポスト・モダン
第1部 近代の自覚としてのロマン主義
* 「ゴシック」再興からロマン主義へ
* 崇高と近代
* ベートーヴェン神話の形成と支配
* C・D・フードリヒの近代性と20世紀美術
* 新芸術の楽しみ方
第2部 世紀末の闇と光
* ニーチェとデカダンスの問題
* デカダンス
* 転換期の音楽
* 「楽園」の転換
* 世紀転換期の文学における絵の記述
第3部 状況としてのポスト・モダン
* 近代の終焉?
* 虚偽の行方
* 「音楽」の外で
* メディア映像と芸術
* 作品の政治権力論をこえて
人名索引
内容説明
「美」はなんでもありの時代になりました。それは何もない時代ともいえます。現代芸術が産みだそうとしているものはなにか。そこに「美」は存在するか。
目次
第1部 近代の自覚としてのロマン主義(「ゴシック」再興からロマン主義へ―北方的芸術精神の系譜学;崇高と近代―崇高論の射程;ベートーヴェン神話の形成と支配―音楽における近代 ほか)
第2部 世紀末の闇と光(ニーチェとデカダンスの問題;デカダンス―ただ生きるがために生きるという生き方について;転換期の音楽―調性解体のフィロソフィー ほか)
第3部 状況としてのポスト・モダン(近代の終焉?―芸術的表現の可能性と限界;虚偽の行方―制度としての「芸術」;「音楽」の外で ほか)