出版社内容情報
【内容】
アメリカのケースマネージメントと社会福祉に関する珠玉の論文をステファン･ローズが編集した本の全訳。全米ソーシャルワーカー協会やアメリカ病院協会でのケースマネージメントの評価と活用を紹介し、日本の今後を見定める指針を提供する。
【目次】
序章 ケースマネージメントと社会福祉実践－その歴史と背景 (S.M.ローズ)
【第1部 重要な焦点を明らかにする－考察における論点】
第1章 ケースマネージメント(A.ルビン)
第2章 保健医療、教育、福祉サービス領域でのケースマネージメント (全米ソーシャルワーカー協会)
第3章 慢性精神障害者に対する地域ケアの質の向上－ケースマネージメントの役割 (J.インタグリアタ)
第4章 長期ケアにおける自立－いくつかの重要な特徴 (B.J.コロピー)
【第2部 精神保健におけるケースマネージメント－ソーシャルワークの貢献、概念、および質問】
第5章 慢性精神病患者－ある実践アプローチ (M.F.リバッシー)
第6章 慢性精神病患者に対するケースマネージメント－臨床的所見 (M.ハリス/H.C.バーグマン)
第7章 アサーティブ・コミュニティ処遇ワーカー－専門的研修の新たな役割とその内容 (T.F.ウィザリッジ)
第8章 原則と実践のかけ橋－ケースマネージメントにおける｢強さ活用モデル｣の実践 (W.E.キストハード／C.A.ラップ)
第9章 精神保健ケースマネージメントは専門職の領域か(J.S.キャンター)
【第3部 保健医療におけるケースマネージメント―環境要因とそれらのソーシャルワークやケースマネージメントへの影響】
第10章 診断関連グループ（DRG）に直面して (F.G.リーマー)
第11章 ケースマネージメント－ケアの質と継続性への援助 (アメリカ病院協会)
第12章 保健医療におけるケースマネージメント (J.F.ルーミス)
第13章 医療ケースマネージメントにおける質の測定 (M.G.ヘンダーソン/A.カラード)
【第4部 長期ケアでのケースマネージメント－ソーシャルワーカーが考慮すべき関連要因】
第14章 高齢者問題の医療化（J.アザート）
第15章 長期ケア（LTC）におけるケースマネージメント－選択と機会 (C.D.オースティン)
第16章 ケースマネージメント－質の高い管理型ケアを行うにあたっての倫理上の問題点 (R.A.ケイン)
第17章 ケースマネージャーとしての家族－フォーマルとインフォーマルのサポート･ネットワークの協同体制（M.M.セルツァー/J.アイブリー/L.C.リッチフィールド）
【第5部 ケースマネージメントの評価―ソーシャルワークが関係する背景とサービス要因】
第18章 地域支援と地域統合―クライエントに対する効果研究の新しい方向性（S.F.ウィルソン）
第19章 虐待や遺棄から生きのびること―精神保健システムの責任向上に向けて（S.M.ローズ）
【第6部 ソーシャルワークのためのケースマネージメントのアドボカシー／エンパワーメント・モデル】
第20章 ケースマネージメント―アドボカシー／エンパワーメント・デザイン（S.M.ローズ）
参考文献
【監訳者あとがき】
社会福祉実践の危機とケースマネージメント（白澤政和）
内容説明
本書は、アメリカのケースマネージメントと社会福祉に関する珠玉の論文をステファン・ローズが編集した本の全訳である。ケースマネージメントはアメリカで注目を集め、７０年代後半から、福祉・精神保健・保健医療領域で幅広く取り組まれているが、実践を通して確認された貢献と問題点を、２０の論文が明らかにしている。特に全米ソーシャルワーカー協会やアメリカ病院協会がケースマネージメントを今どう評価し活用しているかを自ら発表した章があり、日本の今後を見定める指針を提供している。訳出にあたり、わが国が介護保険とケアマネジメントの導入をすすめるいま、本書のもつ重要性を強調する白沢政和論文を巻末に収録する。
目次
ケースマネージメントと社会福祉実践―その歴史と背景
ケースマネージメント
保健医療、教育、福祉サービス領域でのケースマネージメント
慢性精神障害者に対する地域ケアの質の向上―ケースマネージメントの役割
長期ケアにおける自立―いくつかの重要な特徴
慢性精神病患者―ある実践アプローチ
慢性精神病患者に対するケースマネージメント―臨床的所見
アサーティブ・コミュニティ処遇ワーカー―専門的研修の新たな役割とその内容
原則と実践のかけ橋―ケースマネージメントにおける「強さ活用モデル」の実践
精神保健ケースマネージメントは専門職の領域か〔ほか〕
