出版社内容情報
【内容】
『有閑階級の理論』,『営利企業の理論』に並ぶ重要著作の初邦訳。ヴェブレン独自の視点と該博な知識で裏付けしながら,人類史における経済的文明の展開を精細に跡付ける。
【目次】
訳者まえがき――本書への導入のために
例言
はしがき
第一章 緒論
第二章 原始的技術における本能の汚染
第三章 産業技術の未開状態
第四章 掠奪的文化の技術
第五章 所有権と競争体制
1 平和的な所有権
2 競争体制
第六章 手工業の時代
第七章 機械産業
補言
訳者あとがき
内容説明
本書は『有閑階級の理論』(1899年)、『営利企業の理論』(1904年)に並ぶ初期の重要著作の初邦訳。ヴェブレン独自の視点を貫きつつ、該博な知識で裏付けしながら、遠く先史時代から悠久の人類史における経済的文明の展開を精細に跡付けする。
目次
原始的技術における本能の汚染
産業技術の未開状態
掠奪的文化の技術
所有権と競争体制(平和的な所有権;競争体制)
手工業の時代
機械産業
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
6
「近代生活は時計仕掛けで進んでいく。だから、近代の世帯は機械的な時計なしでは済ませない」「進化の発生過程が、目的論的偏倚に帰することや人格化された主導性の助けを借りずに、ただ盲目的な機械的力という見地のみで把握されるのは、ダーウィンが初めてである。進化のダーウィン的概念が、目的論的想像力に全く汚染されていないかどうかは議論の余地ある問題であり得るが、その点がどうあろうとも…純粋に機械論的な概念が、19世紀半ばまでは、科学的研究において足がかりを見出せなかったことは間違いない事実である」2021/08/01